・・・ええ、報道等でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あそこにぶち当たったんですよ。<わかった、京都の福知山か。
・・・ネットの情報しか見てない人は黙っててくれ(泣)。
旅に関しては、以前の記事にも書いた点も含め、以下のように、
- 甥っ子と姪っ子が家に来ると、ゆっくり休みたいのに休めない
- 墓参りに行ってないので、この機会に行っておかないと
- せっかくだから、飯田線に乗ってのんびりと旅がしたい
等々があって、今回の一件を前々日に組み立てたのですよ(ギャハ)。前日に青春18きっぷを金券ショップで買い(100円しか安くなってない(大泣))、当日朝イチで東海道線に飛び乗ったわけです。
まずは、名古屋から豊橋まで行き、そこから飯田線に乗り換え、東栄駅まで。

東栄町は花祭の里として有名で、テーホヘテホヘの掛け声とともに、赤鬼の仮面をかぶった人達が斧を持って踊り、それに併せて(というよりその後と言った方がいいのか)大人も子供も踊るというものです。だいたいが冬に行われ、夜通し行われる祭りです。北設楽郡(奥三河)の無形民俗文化財に指定されています。口頭継承というのもあるのかもしれません。
なかなか説明が難しいので、現状も含め、詳しくは故・市川森一さんが脚本を書いたドラマ「花祭」を見てくれ(ニヤニヤ)。

バスがないと町内に入れない(泣)。何か「サイレントヒル」の世界だなぁ・・・。
そのバスというのもクセ者で、町営のバスなんですが、基本的に電車が来ないとバスがいないというふうで、それ以外の時間にぶち当たると、町に行き帰りするのに歩かないといけない・・・。
・・・ええ、歩いて帰りましたよ(大泣)。
墓参りにまで行くのにはバスで行けたんですよ。駅から最寄りのところまで10分。いそいそと墓参りを済ませて、さあ帰ろうと思ったら直線距離で5km(くねくねした山道なので、実際は2倍弱の距離があったのではないかと)。その道を何事もないかのように歩いて帰って来ました(苦笑)。

愛知県では、こういうところを歩くのは、半ば「死んでも文句は言うな」・「むしろ死ね」という意味ですから(ニヤニヤ)。<それだけドライバーが荒っぽいと言いたいのね。お 前 も 含 め て 。
どれだけ急いでも、結局間に合わず、途中にあるドライブインで休んでおきゃよかったと思い、約2時間半駅で待ちぼうけ。自販機の飲み物も壊滅状態だし(汗)。
その間、念のため乗換案内で経路を調べていたのですが、乗り継ぎの岡谷で雨マーク。
思えば、この時「引き返せ」と、ドラクエⅢのランシールの洞窟に出てくる仮面のごとく言っていたのではないかと思う次第。
行き違いの影響で少々遅れているという情報もあったものの、結局は定刻通り12時半に来た上諏訪行き(ただし、この日は諏訪湖祭湖上花火大会のため岡谷行き)に乗る。この列車に5時間揺られて乗ることになったわけだ。豊橋からも含めれば6時間48分ですが(滝汗)。

だ~れも人が下りないのに何でここに駅があるんだろう・・・と要約した説明をするとこうなるのですが、まぁ、ロマンがあるわね(笑)。秘境駅になっていった過程は種々様々なので、一度秘境駅で調べてみると面白いですよ。
そんな秘境駅の多い飯田線で最も人気のある駅が小和田(こわだ)駅。
皇太子妃と同じ名字ということで、恋愛成就の駅として人気になっています。実は愛知・長野・静岡3県の県境がまたがる珍しい駅でもある。スイスのバーゼルみたいだな(苦笑)。
しかし楽しい雰囲気は長野県に入って一変。
泰阜(やすおか)村を越えてしばらくすると雨が降り始め、土砂降りに。

ライン下りよろしく天竜峡下りが楽しめ、温泉も有名な駅。


しかも写真ではわかりにくいかと思うのだが、一粒も雨の降った形跡がないのだ。
さすが長野県、山一つ越えるだけでこうも天気が変わるのか・・・。そりゃ「秘密のケンミンショー」でやってたけど、細かい地域ごとのスポット予報があるわけだ。
思えば、東栄駅で見た乗り換え予報の天気・南信での天候に加え、中信に入った、確か駒ヶ根~伊那市に入った時に再び雨が降って来たことを併せれば、本当に途中の駅で引き返せばよかったと今となったら後悔していますけれども、もうこの時は意地になっていたのかただのバカだったのか、そのまま乗っておりました。
さて、駒ヶ根あたりからお客が急に増えて来て、2両しかないのにギュウギュウ詰めに近い状態に。この日は、先述の花火大会でみんな上諏訪に向かっていたわけですよ。ええ、後々味わう事態を知らずに・・・。

岡谷周辺の大雨で電車が止まってしまったのだ。この時は川岸~岡谷~上諏訪だけが止まっているのだろうと思っていたわけで。
写真は豊橋から走って来た岡谷行きの列車。よく見るとわかるが、すし詰めなのがわかる。

そう、何事もなかったかのようにやって来たこの列車に・・・。
さあ、もう時間だし発車してくれよ・・・と思ったら、うんともすんとも動かない。アナウンスはもごもご言ってるだけだし、駅構内のアナウンスは「都合により」だけだし。もたもたしてたら大雨になっちゃったし・・・。
これね、まだ雨の降ってないうちに行けば十分間に合ったと思うの。ただ、駅に電車があふれかえってるなら動けんわなぁ・・・。でも、あの案内だと、JR東日本の対応はクソだと言わざるを得ないわなぁ・・・。JR東海の列車(塩尻発の列車)は定刻通り出ているわけですから。
もうどうしようもないので、しなので帰らざるを得なくなったわけですが、今度はJR東日本のダイヤが狂い咲きのせいでJR東海のしなのまで定刻通り来なくなっちゃった(大泣)。名古屋行きは南松本駅で足止めを食らい、約1時間遅れで到着。幸いなことに自由席は空いていたので、中津川までしなのに乗って、そこから再び18きっぷで・・・。余計な出費じゃねーか。
足止めさせられた塩尻駅では3回大雨が降ったり小降りになったりを繰り返し、そのうち1回は規制値越え。再度電車が止まり、花火大会中止のアナウンスもあったのか、あきらめて松本方面に帰ろうとした人達が路頭に迷っておりました。蛇足ですが、こういう時の外国人は強く、陽気でしたよ。ポルトガル語かスペイン語をしゃべっていたので、ラテンアメリカ系の人達か。
しかし、その中でJR東海は奮闘したね。ほぼ定刻通りに来た長野行きのしなのを自由席のみではあるものの、乗車券のみで開放するという決断を下したのです。大英断ですよ。発車はかなり遅れたものの、確実に松本までは帰れたのではないのでしょうか(途中停車はしなのの停車に準じたと思うので、その間に降りないといけない人は大変だったとは思うが)。
そう思うと、本当にJR東日本の対応は何なんだと言いたい。自治体の対応も素早かったのに、JR東日本だけがのたうち回って傷口を広げたとしか思えない。半分は天災ですけど、半分は人災ですよ。JR東日本がもう少しきびきびした対応を取っていたら、もう少し違っていたかも。
結局午前様は免れたけど、もうJR東日本がらみのトラブルは2度目だ・・・。もう怖くてJR東日本、特に地方の電車は安心して乗れないなぁ・・・。

中津川駅で買った「じゃがりこ やきみそ味」。
信州味噌を使ったもので、あっという間に無くなりました(ギャハ)。それくらい美味いです。お土産にオススメです。

