「桃の天然水」・「Roots」のブランドでおなじみのJTのソフトドリンク(販売はジェイティ飲料)。今年2月に飲料事業から撤退することが明らかになって以来、残念がる人がいる一方で、今後ブランドはどうなるんだろうとやきもきしていた人がいたかと思います。
その飲料部門がサントリー傘下のサントリー食品インターナショナル(以下サントリー食品)に買収されることが決まりました。
一応、サントリー食品は「桃の天然水」・「Roots」は買収後も展開していくことを明らかにしています。前者はともかく、後者は「BOSS」との共存をどう図っていくのかが今後のカギを握るでしょうね。
それと同時に、自販機のオペレーター会社であるジャパンビバレッジも買収しています。もちろんサントリー食品自身も自販機のオペレーションを行っているのですが、買収をしたのにはわけがあります。
日本中どこにでもあると言っても過言ではない自販機。全国で250万台ほどのうちジャパンビバレッジが持っている自販機の数が26万4000台で約10%ほどあると言われており、サントリー食品・アサヒ飲料・伊藤園の3社で過半数という飲料業界の中で、この10%の自販機シェアを握れば、販売の面で有利になると見ているわけです。そこで、サントリー食品が手を挙げた・・・ということですね。
それゆえに、サントリー食品はブランドよりもその先にぶら下がっている自販機(のシェア)が欲しかったと言えるでしょう。その実利に釣り合うと判断したのが、たまたまサントリー食品だったというわけです。コカコーラもアサヒ飲料も「桃の天然水」・「Roots」とはバッティングする部分が多いですからね。
とにかく、相手先が見つかったので、今後は新しい会社で更なる躍進を遂げてほしいです。