2022年01月24日

自由形だもの、いいんじゃないの?

1/21~1/23に掛けて行われたKOSUKE KITAJIMA CUP 2022という水泳大会での出来事。
この大会に出場していた池江璃花子選手、50m・100m・200mの自由形に参加していました。その50m自由形予選で、池江選手は他の選手と違った泳ぎを見せたのです。他の選手がクロールで泳いだのに対し、池江選手はバタフライで泳いだのです。その予選は2位で通過決勝の結果は1位となりました(決勝はクロールで泳いでいる)


さて、ここで問題です。自由形は、何で泳がないといけないのでしょうか?


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答えは、どの泳ぎ方でも構わないです(もっと言うなら、泳ぎ方は変えてもいい)。なので、池江選手はルール違反を犯していません


自由形という競技の歴史をひも解けば、最初(第1回アテネオリンピック)は平泳ぎだったと言われています。
しかし、しばらくして背面を下にして泳ぐ背泳ぎという方法が確立。やがて背泳ぎという競技になりました。
そこからさらにしばらくして、今度は腕を回転させて泳ぐクロールが登場1920年のアントワープオリンピックで初めて日本選手団が自由形に古式泳法で参加した際、クロールに大惨敗を喫したというエピソードもあります。このクロールが速いことがわかり、それまで主流だった平泳ぎが独立した競技になるという経緯になりました。
余談ですが、2000年のシドニーオリンピックの際、腕はクロール、下がドルフィンキック(バタフライ)のドルフィン・クロールという泳法が生まれつつあるとされています。しかし、激しく体力を消耗するとも言われており、完遂できるかという問題もあるようです(先述の通り、途中で泳法を変えてもいいため、途中の比率を上げる可能性はある)。


池江選手はインスタグラムでバタフライに臨んだことを驚かせてすみませんと謝罪していますけど、ルールに則って行っているのですから、何の非礼もありません。むしろ2位に入れたことがすごいです。今回バタフライを選択したのは、泳ぐバランスなどの調整だと思われますから、今後泳ぐことはあまりないのかもしれないので、生で見た方々は非常にレアなものを見たと自慢してもいいくらいです。うらやましい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:27Comments(0)