しかし、その応援も主流となっていたMVP(Marines Victory Productions)と旧応援団が起こした軋轢によって崩壊。2010年からは迫力ある応援は引き続き行われたものの、応援歌に関してはMVP時代に作られたものはほぼ封印され、2015年まで新しい応援歌が主流になっていました。チームはといえば、その応援の力が得られなくなったからなのか、2010年に3位で日本一になった、いわゆる「史上最大の下克上」と2015年の「下克上の挑戦」(最終的には1位のソフトバンクに敗れる)以外は低調な成績に終わり、他の球団が観客動員数を増やす中、ロッテだけが観客動員数を落とすという結果になっていました。様々な理由があるので、一概に応援のせいとは言えないのですが。
そして、旧応援団時代を知り、MVPと旧応援団が軋轢を起こし追放された後、路頭に迷った応援団をまとめ上げたジントシオさんが2015年に応援団を引退。理由は応援団を一人前にするのには5年掛かるという発言にあるように、5年でまとめ上げられたと感じての引退なのでしょう。
ジンさんがいなくなった応援団は、決断しました。MVP・旧応援団時代に生み出された応援歌を一部復活させることになったのです。
新応援歌復活の模様。
中でも絶大な人気を誇った2つのテーマ曲も復活となりました。
一つが、スキンヘッドランニング。通称スキランと言われるもの。チャンステーマの際に使われます。
もう一つが、エリーゼ。得点後に流れていたあの曲です。個人的には最も好きな曲の一つ。盛り上がります(笑)
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MVP・旧応援団時代から封印されて6年ほど経ちますが、うれしい復活です。
ただ、人によってはいい思い出が無いなど賛否両論あるのも事実でしょう。またMVP・旧応援団の一部から反発の動きも出ているということで予断を許さない状況でもあります。それでも、盛り上がる楽曲であるのは過去の応援を見て明らかです。千葉ロッテマリーンズ応援団の新しいステップに踏むためにも、この復活が意義あるものになってほしいです。再び、いや大きく一つにまとまるために。

