朝、NHK総合テレビの「NHKニュースおはよう日本」を見ていたら、奈良クラブの浅川隼人選手が、今年の夏から移動式の子ども食堂を始めたという話題が報じられていました。
浅川選手は、クラウドファンディングを通じて、移動式子ども食堂の活動資金を工面し、8月から開始しました。浅川選手自身が、アマチュア上がり(Y.S.C.C.横浜からロアッソ熊本を経て、奈良クラブに入団しているが、入団当初の奈良はJFLに所属していたため)という点とY.S.C.C.横浜に入った時は、固定給の無い0円リーガーだったことを明かしています。また、奈良に入団した際に、お寺のお供え物を貧困家庭に寄付するNPO法人との出会いで、今回の取り組みを興そうと思ったそうです。
ただ、熊本時代にもアスリート食堂を立ち上げたり、地産地消の取り組みを行っていた他、フィリピンでボランティアサッカー教室を行ったりと、慈善事業は以前から活発に行っていたので、今回の取り組みは、その延長線上にあったとも言えます。
さて、そこで供される食事は、アスリートの食事に関する資格を持つ浅川選手の奥さんが考案しているのだそう。浅川選手は試食を通じてアドバイスを送っているとのこと。
この食堂では、食事の提供だけでなく、浅川選手とのふれあいもあるとのこと。晴れた日はサッカー・雨ならお寺の講堂で一緒に遊びながら共に過ごし、そこから奈良というチームや試合に興味を持ってもらって、いずれ試合に来てもらえればというふうに思っているそうです。
8月に始まった移動式子ども食堂は、11月にも行われ、今後2ヶ月に1回のペースで行われる予定と報じられていましたが、最後の文言に一抹の不安を思ったのです。
浅川選手は、Jリーガーは移籍などで同じクラブにずっといられるわけでは無いので、自身が奈良から移籍しても活動できるように会社を設立して、トレーラーを使って運営費を稼げるようにしています。また他の奈良の選手達にも参加を呼び掛けているとのこと。これは嫌な予感がする・・・。
・・・と思ったら、今日浅川選手が松本山雅FCへの完全移籍が決まったそうです。本人もこんなに早く移籍話が来るとは思ってなかったでしょう。まだ道半ばの中で移籍が決まってしまい、今後この活動に支障が出なければいいのですけど・・・。また浅川選手が松本市やその周辺(ホームタウン)で活動ができるのかも不透明です。できれば、彼の活動を後押ししてあげるようにクラブもスポンサーも働きかけてほしいのですけど、現状フロントのゴタゴタが続く松本にその余裕はあるのかねぇ。