ゲームソフトには、パッケージ版とダウンロード版の2種類で展開されることが多いです。最近では、インディーズソフトを中心にダウンロード版のみの発売になることもしばしばです。ただ、ダウンロード版は、ダウンロードしたハードでしか遊べないという欠点があり、いわゆる他ハードへの持ち越しや貸し借りはできない仕様になっています(ただし前者は、無償の再ダウンロードいう形でできるケースもある)。
そんな中、任天堂はダウンロード版のソフトを「バーチャルゲームカード」というものに置き換えて展開することを決定しました。既存のダウンロード版も「バーチャルゲームカード」に置き換えられるとのことです。
この仕組みは何なのかというと、ダウンロードソフトをデジタル上のゲームカードとして扱い、パッケージ版のソフトと同じように、2台目以降の本体に移行させてプレイできるようにすることもできます(要インターネット接続で、初回接続時は要ローカル接続も)。さらにニンテンドーアカウントのファミリーグループに指定している本体なら、本体に保存している「バーチャルゲームカード」を貸し借りすることも可能になっています(要ローカル接続)。貸し出し可能なのは1人につき1本までで最大14日間までとなります(期間が来ると自動返却される)。ただし貸してもらっていた間にセーブしたデータは消えないので、再度貸してもらった時や貸してもらったソフトを購入した際にも安心してプレイできるようになっています。
この仕様は4月下旬の本体更新から利用可能になるとのことですが、この仕様はNintendo Switch 2でも対応可能とのこと。つまり、Nintendo Switchで遊んでいたソフトをそのままNintendo Switch 2にも移行可能ということです。また買い直さないといけないのかという不満を解消できるだけでも結構なことだと思いますよ。
その昔、ソフト貸し借りの事実上の制限を行おうとしたハードがあったということを忘れさせるような出来事となり、時代も随分変わったなぁとも思わせる事態になりました。今後どこまでダウンロード版の自由が進むのかも楽しみにはなってきましたね。

