2018年04月19日

PHS終了のカウントダウンが始まった

遂にPHSの終わりの始まりが決まったようです。
PHS事業を引き継いだワイモバイルは、PHSのテレメタリングプランを除く全てのプランでサービスを終了することを明らかにしました。
終了する時期は2020年7月末に決まりました。丁度東京オリンピックが始まった時には終了のカウントダウンがピークになる頃なのかね。そして先んじて『閉幕』するわけですか。盛り上がっている中で閉まっていくのは寂しいですね・・・。
終了に伴う詳細は決まっていませんが、先程も書いた通り、ほとんどのプランでサービス終了となる他、以前行われていたワイモバイルのケータイないしは同スマートフォンへの機種変更(契約変更)した人を対象に、国内通話が24時間無料で通話ができる1000円/月(税別)の「スーパーだれとでも定額」が無料になる(次回の機種変更まで有効)キャンペーンに加え、機種変更時に支払うことになる3000円(税別)の事務手数料も無料となるキャンペーンも併せて行われます。


実数がどのくらいになっているのか、現在公表されていないため把握できないのですけど、ウィルコムに社名が変わり、KDDIから離脱した時は、最大400万ほどの契約者を誇りました。その後漸次(ぜんじ)減少していったものの、350万くらいはいたと思います。その後ワイモバイルに移行しているので、300万いるかどうかなんでしょうかねぇ。いや、もっと減ってるかもしれないなぁ・・・。


既に新規契約は終了(2018年3月末をもって終了)しているので、新しく入ってというのは不可能になり、既に持っている人でも料金プランの変更はできなくなってしまいましたが、まだ使うという人はいることでしょう。あと2年と3ヶ月、思う存分使い倒すか、徐々に『移行特典』がグレードアップするのを待つか、残った人達は何を思うのでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:51Comments(0)

2017年07月25日

遂にPHSの巻き取りが始まったか

今年の夏の新機種発表あたりから、ワイモバイルがPHS終了を見越したお知らせやサービスを次々と展開していますけど、大きな巻き取りキャンペーンを行うのは、今回が初めてではないのでしょうか。


ワイモバイルは、PHS契約者がワイモバイルのケータイないしは同スマートフォンへの機種変更(契約変更)した人を対象に1000円/月(税別)の「スーパーだれとでも定額」が無料になるキャンペーンを開始すると発表しました。
これは、PHS回線からワイモバイルのケータイないしは同スマートフォンに機種変更した人で、「スマホプランS/M/L」か「ケータイプランSS」に契約変更に契約した際、通話定額オプションである「スーパーだれとでも定額」を付けた場合に適用になります。適用期間は、次の機種変更が行われる間までなので、特に通話だけしか利用しない人は、ワイモバイルの(安価な)ケータイに機種変更すれば、934円/月(税別)で利用できるので、オイシイと言えばオイシイ。
キャンペーン開始は8/1から。現状終了期間は設けられていませんが、年内までは行うのかもしれません。


ワイモバイルは2018年3月末にPHSの新規・機種変更・プラン変更の受け付けを終えることになっています。かつてのツーカーがauへの移行を促して以来の大規模なキャンペーンになるのは間違いないでしょう。今後さらに優良な特典が付いてくることでしょうけど、まずは小手調べでこれだけ付けてきました。どれだけの人が惹かれるかわからないものの、かつてに比べれば通話網も通話品質もよくなっているように思えます。切り替えるなら、今がチャンスなのも否めません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)

2016年04月24日

香港ではPHSが禁止になります

日本独自の技術と言われるPHS。このPHSが香港では使えなくなるどころか単純所持も含めて持ち込みが禁止になるとのことだそうです。違反した場合、最大で50,000香港ドル(70万円。1香港ドル=14円で計算)の罰金ないしは2年の禁固刑となるため、日本でPHSを利用しているユーザーは注意が必要です。


なぜそんな厳しい規則が出来上がったのかというと、香港の通信事情にあるようです。
香港では1997年にPHSが導入されたものの普及が進まず、後に製造及び利用が終了することになりました。そして2013年には割り当て周波数(1895~1906.1MHz帯)ライセンスの免除が撤廃されることになり、5/10から施行されることになりました。しかし、施行から3年間の間は猶予期間が置かれたため、仮に違反してもお咎めなしという状況になっていました。それが5/9で切れることになり、5/10からは理由の有無を問わず罰せられることになったのです。


日本でも400万弱のユーザーしかいないから大丈夫・・・と思いがちですけれども、知らなかったでは済まされない事態になるでしょう。既に香港ではPHSは使えない、日本でも海外ローミングのできるPHSは数が限られていることを考えれば、PHSを持って行こうとはならないはずです。もし日本でPHSを使っている人は、本当に気を付けて下さい香港とはいえ、今は中国領。時に物騒なことが起こる場所でもあるので、不測の事態に巻き込まれるのは避けたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 22:27Comments(0)TrackBack(0)

2014年07月18日

夏の新機種2014 ワイモバイル編 後編

夏の新機種ワイモバイル編、後編は旧ウィルコムで扱っていた機種(PHS)の紹介です。


④STOLA 301KC
1.8インチの液晶を搭載したストレートタイプのケータイ。
赤外線通信・リモートロック・管理ロック・緊急速報メール・モバイル迷惑電話チェッカーに対応ないしは搭載している。

個人的感想
この機種は、ウィルコムで出ていたSTOLA WX08Kの後継モデルになっている。ゆえに、シンプルフォンの様相を呈していて、メールが使えるのはライトメール(SMSに相当)のみで、他にはブラウザ・カメラといったものも使えない機種になっている。以上の点から、カメラの不要な人や法人、またはサブケータイとして使用したい人向けの機種になっているとも言えよう。
なお、販売カラーは白と黒の2色のみだが、リアカバーの付け替えで最大7色にまでバリエーションを増やすことは可能になっている。


⑤LIBERIO 401KC
2インチのQVGA液晶を搭載したストレートタイプのケータイ。
IPX5/7相当の防水・IP5X相当の防塵・MIL規格相当の対衝撃機能・Bluetoothを搭載している。

個人的感想
この機種は、ウィルコムで出ていたLIBERIO 2 WX11Kの後継モデルになっている。
4色の多色展開を行っているのと、Bluetooth対応でスマートフォンやケータイの子機で使える手軽さ、コンパクトな機体というのもあって、多様な販売をできる機種になっているようにも。
メールやカメラは使えるようになりたい人や、スマホで出るのは面倒といった人に特にオススメ。


⑥CRESTIA 402KC
3インチワイドQVGA液晶を搭載した折りたたみタイプのケータイ。0.9インチのサブ液晶(有機EL)も搭載している。
500万画素のCMOSカメラ・スマートソニックレシーバー・IPX5/7相当の防水・IP5X相当の防塵・MIL規格相当の対衝撃機能・Bluetoothを搭載している。

個人的感想
この機種は、ウィルコムで出ていたWX12Kの後継モデルになっている。
6色の多色展開行っているのと、Bluetooth対応でスマートフォンやケータイの子機で使える手軽さやスマホにあるこの機種用のアプリを介せば、スマホからダイレクトで電話を掛けることも可能になっている(使用する通信はこの機種の回線、つまりPHS回線)。さらにスマホ・タブレットをBluetoothで接続すれば、最大400Kbpsのデータ通信も利用可能になっている。
電話としてもデータ通信の機器としても十分に使える機種。機能面でも充実しているので、ワイモバイルで契約を考えている人は、まずこの機種を検討してもいいだろうと思う。


⑦BISINESTA 301JR
2インチのQVGA液晶を搭載したストレートタイプのケータイ。
IPX5/7相当の防水・IP5X相当の防塵機能を搭載。PHS回線以外に社内電話の内線用の機能であるPBXにも対応している。また外出先でも内線番号で呼び出しを受けられる他、オフィスの固定電話とは定額料金で利用可能にもなっている。

個人的感想
この機種は、法人モデルとしての販売になっているので、購入の際には注意が必要である。
ICレコーダー機能やノイズキャンセラー機能もあるので、ビジネスシーンでも多様できる。またカメラは搭載していないので、社用秘密を持ちだされることも無くなると思われる。


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Posted by alexey_calvanov at 23:03Comments(0)TrackBack(0)

2013年10月30日

11月からいよいよ070開始、来年11月にはナンバーポータビリティも

長いことやるやるといって、半ば詐欺状態だった(苦笑)、070の一般ケータイ電話への開放とPHSと一般ケータイ間のナンバーポータビリティがいよいよ始まるようです。


070の番号開放に関しては長いことやるやると言われていました詳細)。今回開放されるのは、070-1~4と070-7~9の番号(1~4、7~9の部分は4ケタにあたる部分)。

背景としては、番号の枯渇が迫っているという点が挙げられます。
2013年7月現在、日本の総人口(約1億2000万人)以上の普及台数を誇っているがために、残りの番号が350万ほどしか残っていませんでした。仮にこのまま右肩上がりが続けば、2014年早々に枯渇するという事態に陥る可能性があるため、緊急事態も兼ねて070の開放を決めたというわけです。
そうなったのは複数台持つ事態が増えたこと。いわゆる個人持ちと法人持ちをしている人や一般ケータイとデータ通信端末での複数台持ち、最近ではスマホと一般ケータイの複数台持ちもいると言います。かつて複数台持つ事象と言えば、ケータイマニアかビジネスマン(前述の個人持ちと法人持ち)くらいと言われていただけに、その爆発的な普及がわかるとも言える背景ではあります。

今回の070開放に伴って、約7000万開放されるということなので、仮に右肩続きで成長しても10年ほどは持つということになりそうです。

ちなみに、番号を決められるのは末尾4ケタにあたる部分だけなので、070が欲しいというのは基本的に無理な話になるので要注意。ただし、店によっては番号を選ばせてくれるケースはあるかもしれないものの、もしかしたら白ロムUSIMから番号を入れるというふうに変わっているのであれば、もう無理でしょうね・・・(昔は黒ロムといって、ケータイ(ないしはUSIM)の中に電話番号が仕込んであったので、好きに選ぶことができた)


この070の番号開放に併せて、いよいよPHSと一般ケータイ間のナンバーポータビリティが始まります。開始時期は今から1年後にあたる2014年10月の予定。おそらく第1週の木曜日あたりになるんじゃないのかなと勝手に予想していますけれども、このナンバーポータビリティ開始によって、PHSがどうなるのか気になるところです。
手軽で安価という点で見直されてはいるものの、値段面では実のところあまり変わらなくなってきているので、繋がりやすさというのがキーワードになってきています(その繋がりやすさの面では、東日本大震災の時に切れにくかったということで、見直されてはいるが、流動的)


PHSが草刈り場になるのか、あるいは盛り返すきっかけになるのか、全てはこの後1年間の動向がカギになると思いますけど、イーモバイルとウィルコムはソフトバンクグループに入っちゃってるから、かつてのDDIポケット時代(この時は現在のKDDIの傘下だった)よろしく、抜本的な改革はできなくなっちゃうかもしれないわなぁ・・・


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Posted by alexey_calvanov at 23:22Comments(0)TrackBack(0)

2011年07月19日

日中で違う末路

日本でも中国でもケータイ市場は過熱傾向にあります。どちらもスマートフォンへの需要が急増しているのが背景にあります。

その一方で大きく違う動きを見せているのが、PHS中国では小霊通と呼ばれています。
どちらも安さをウリにして展開されていましたが、やはりエリア面とハイグレードなサービスな面で劣勢に立たされました中国の場合は、最盛期には約9350万まで伸ばしたものの、現在は約2000万と最盛期の2割ほどにまで落ち込んでいます。
そのため、中国政府がPHSへの電波の割り当てを注視することを発表し、2012年にはサービスが終了することになっています。
中国政府は今利用している小霊通ユーザーにケータイへの移行を求めているわけですが、一部には反発が起こっています理由は日本でも問題になったナンバーポータビリティ。
日本同様、中国でも小霊通からケータイへのナンバーポータビリティができないため、一から番号を替えないといけなくなります。そのため、ビジネス面で不利なるということで替えたがらない人が続出しているのです。また中国独特なのが、いわゆる「良番」(いい番号の意味。1111など)を高いカネを出して買った人達にとっては、不満の種になっており、補償を求めるケースもあるそうで・・・。


かくいう日本はどうかというと、日本でもウィルコムの破たんをきっかけに、400万もあったPHSもそこをピークに暫時減少をたどり、一時期は370万にまで落ち込み、終了の予感さえ漂っていました

ところが、ウィルコムを支援したソフトバンクが行った施策で状況は一変
「だれとでも定額」という基本料に月額980円のオプション料としてこれに加入すると、ウィルコム間ではかけ放題、他社のケータイを含めた国内通話でも10分以内の通話なら月500回までかけ放題というサービスを開始し、さらに「もう1台キャンペーン」で諸条件をクリアすると新規契約後にもう1台無料で契約できるというサービスも行っています。このサービスは現在最大2台まで増加し、さらに新規契約者への後押しになっています。
これらの施策で、一時期370万まで落ち込んでいた契約者数も2011年の声を聞くと同時にみるみる回復遂に今月400万台に回復したとウィルコムが発表しました(実際400万台を超えるのかどうかは8月初旬に発表されるTCA(電気通信事業者協会)の公表する統計でわかることになるかと)。
東日本大震災で、PHSのインフラの立ち直りが早かったことも話題になりましたが、当時約367万/約20万(全国/東北エリア。2011年2月末時点)なのですから、細かいエリア網があったとはいえ、負荷には十分耐えられる作りだったのではないのでしょうか(ちなみに、ドコモは約5752万/約375万、auは約3273万/約204万、ソフトバンクは約2491万/約115万)。

仮に越えたとしても、ドーピング的な施策である「もう1台キャンペーン」が終わった後、「だれとでも定額」に変えてくれるかどうか正直ここへの変更は相当な苦労をさせられると思います。もはやデータ通信(特にPHSを介したもの)に対しては半ばあきらめともとれる展開を行っているだけに、PHSでの純増はこれ以上苦しいと思います。来年以降、緩やかに利用者の減少を再びたどるのではないかと思います。果ては中国で起こっていることと同じ問題が起こるのではないかと推測しています。

要はウィルコムが『ソフトバンク』という『薬』で延命措置を取っているだけのようにしか思えないのです。そしてソフトバンクは虎視眈々と400万ユーザーを自社のケータイ部門になるソフトバンクモバイルへの移行を促進させていくでしょう。この前例は、auがツーカーユーザーの巻き取りに利用した経緯があるので、決してないとは言い切れないでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)TrackBack(0)