それはアップデートで起こったとのこと。
アップデートを実施しようとクリックしたところ、PCの中に入っていたデータのいくつかが消え去ったり上書きされてしまっており、中にはPCがクラッシュしたかのように起動できなくなる・・・という最悪の事態を招いている人もいたとか。この一件で、ツイッターをメインに阿鼻叫喚の地獄絵図のようなツイートであふれかえる事態になり、NHKで放送している「NEWS WEB」の「つぶやきビッグデータ」の中でもPSO2として出てきたほどでした。
セガは即日アップデートを中止し、後日補償内容を発表。
- 対象ユーザーには5000円相当の金券ないしは10,000AC(ゲーム内通貨で1AC=1円相当)
- データ削除で困っているユーザーには個別で対処を行う(専門業者によるデータ復旧作業のための訪問)
としました。
そして先日、PSO2の酒井プロデューサーが詳細を発表し、今回の一件の原因が「開発中のプログラムが不完全のまま混入されていた」と公表し、アップデート中の一時データが本来削除されるはずが、意図しない処理を行われたとのことらしい。この中では対象ユーザーの補償についても「大切なデータの補償額が5000円や10,000ACだとは思ってない」とし、「被害者へのせめてものお詫び」ということで、まずは誠意を見せようという意味でこの金額になっているとのことだそうです。
これら一連の対応に対し、ユーザー内からも「思い切った対応をした」という人もいれば、「大切なデータにこれっぽっちの補償しかしないのか」という賛否両論が続出。特に補償面に関しては先述の酒井プロデューサーの発言にも現れているわけで。
これに関しては、ユーザーの一人じゃなくてよかったなと思ったのと、これ他の作品でも起こりかねないよなぁと思って見てましたね。
決して今回の一件は他山の石ではないと思うんですよね。
オンラインゲームをプレイしていれば、必ずアップデートというのは避けて取れない事態でして、これがないとゲーム中の不具合の修正はできない、改良点を組み込めない、新しいゲーム内容も発信できないわけです。ゆえに、アップデートでこういった事態が起これば、酒井プロデューサーも言ってましたが、信頼問題になりかねないわけです。それは形は違えど、「ファイナルファンタジーXIV」で奇しくも証明されています。
最悪、ゲームの終了まで考慮しなければならない事態に、これからこの作品はどう立ち向かっていくのでしょう。今回の一件はFFXIV以上の逆境の中から回復しなければならないことになります。これまでも基本プレイは無料(しかし、ちょっとしたことで有料)というプレイスタイルにも色々意見があっただけに、今後どうなるのかが気になるところでもありますし、日本のオンラインゲームの歴史にとって曲がり角になるのではないかとも感じています。