2021年11月04日

秋の新アニメ2021 ワースト

秋の新アニメ、今回はワースト編です。
今期は、いい作品ばかりで悪い作品なんてあるの・・・と思ってたでしょう?まぁ、かねてからヤバいんじゃないのと言われていた「テスラノート」がそれにあたるんですけど、コイツが今期のワーストじゃないからね(ギャハ)!あの作品は、私はあまり評しない絵のクオリティの酷さが目立ってるだけで、作中のシナリオに関しては、そんな酷いものじゃないのよね。だからコイツは2番手ですよ。なお、ほぼ同じ作りをしていて、演技力さえ怪しいと思っていた「シキザクラ」がここに入らずかつベスト作品の候補にさえなっていたのは、絵のクオリティの面では、この作品ほど悪くなかったのとオリジナル作品でありながら完成度の高いシナリオに尽きます


じゃあ、今期何が一番酷かったのかと言えば、「SELECTION PROJECT」になってしまうわけですよ。
一部では、「先輩がうざい後輩の話」のデキのよさに、『おかえり動画工房』とか言われていますけど、まだ帰ってきてないぞこの作品の酷さを見たら、到底そんなことは言えないわけで、まだ怪しいとさえ思ってしまうほど。『おかえり○○』と言えるのは、広井王子とモネだけだ(ギャハ)!
色々と言いたいことがあるんですけど、一言で言えば、『リアリティショーをアニメで再現するのは無理、いや無茶だ』と。
リアリティショーを再現するためなのか何なのかわからんけど、初手から感情移入しにくいモブキャラの宝庫にして固めてしまった挙句、その子達でいきなり地方予選の決勝から始まってしまうので、ますます感情移入しにくい状況に。そして、誘導的に埼玉出身のモブを主人公にさせようとしている点が気に食わん。しかも際立たせるためなのか、そいつを落として、群馬出身のダブル(ハーフ)の子を全国大会に行かせる演出と施すという、半ば群馬出身のモブを『いけにえ』にしているんだよね・・・。案の定、何の脈略も無く辞退しやがった。総合的にはあなたの勝ちとかこのまま歌を嫌いにならないでほしいとかきれいごと言ってるけど、運も実力のうちだし、何より支持してくれたファンに悪いと微塵にも思わない(辞退の会見でちょっとそれが滲んていた)のなら、この子はアイドル活動はできねぇなぁ。
キービジュアルのモブ達をメインに据えるまで、つまり1話にまで至る過程をもっと見せるべきで、もしそうなるとその部分だけで1クールないしは2クール(全体としては2クールないしは4クール。後者なら全国大会の枠も2クールまで膨らませたい)くらい必要な作品になる、つまり1クールでは尺不足なんですよ。繰り返しますけど、キービジュアルにまでなったモブキャラ達を主人公に仕立て上げたいなら、なおのことです。
そして、ソシャゲのキャラのごとく皆にスポットを当てたいというだけじゃなく、主人公を決める要素の強いリアリティショーは、インタラクティブ性を求められる点があり、視聴者の人気投票でその後の動向も変わる演出も必要になってくるでしょうね。だからこそ、埼玉出身のモブを主人公に仕立てようと誘導的になっているのが鼻に付くんですよね・・・。
ただ、インタラクティブ性(視聴者の動向で今後の展開を変える演出)を番組内で、特にリアルでもやってみたいと思ってそれを放り込めば、1クールはおろか1年掛けて月1回放送にしてやるとか映画館で季節公開にしないといかんでしょう。その子のためにシナリオを書いて収録して絵を完成させるまでやらないといけないので、月1でも3ヶ月ごとの上映でも結構タイトなスケジュールになりそうですわ(汗)。ゆえに、この手の演出は実写ドラマないしはラジオドラマのように手間の掛からない演出方法になってくるわけで、アニメでは無理というより無茶なんですよ。スタッフの誘導で作り上げられたリアリティショーは、リアルじゃなくて台本のあるドラマだよ。それが「あいのり」とか「テラスハウス」で問題になったんじゃないの?

「SELECTION PROJECT」・「テスラノート」と続いて、3番目が何かなぁ・・・と思ってあれでもないこれでもないと悩んだ末、あったよ。それが3番目になる「Deep Insanity THE LOST CHILD」です。
この作品は、3話まで見ても何をしたいのかが見えてこない(苦笑)。2クールあるからキャラの詳細を描けれるのかなとか思ってますけど、そうじゃなかったら、かなり困り物だぞ・・・。何かとっ散らかって回収も疎かになる未来しか見えないんですけど、大丈夫か。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2021年10月03日

秋の新アニメ2021 その1 SELECTION PROJECT

秋の新アニメが10月に入って早速始まりました。今期はかなり見る作品が多いので、紹介が大きく遅れる可能性もありますけど、何とか早めに紹介できるように努めて参ります。


さて、その記念すべき1回目は、KADOKAWAと動画工房が手掛けるオリジナル作品の「SELECTION PROJECT」です。
アイドルオーディションとリアリティショーを組み合わせたものだそうですけど、昨今アイドル絡みのアニメが多い気がしており、飽和状態になっている中で、どうオリジナリティを出せるのかが気掛かりな点ではあります。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


「SELECTION PROJECT」、それは毎年夏に行われるアイドルの祭典。オーディションでもありリアリティショーでもあるこのイベントは、多くの視聴者を集め、選ばれた者達は大きく飛躍することを約束された。


全国9ヶ所の予選会場の中の一つから参加する主人公は、幼い頃から病弱だったものの、「SELECTION PROJECT」から飛躍したあるアイドルの姿を見て、アイドルになることを決意し、9回目になる「SELECTION PROJECT」の門を叩くのだが・・・。



というふう。


懸念していたオリジナリティの部分ですが、見事的中したのかな・・・と思っています。
オリジナリティが歪さを見せており、いくつかあるのですけど、気になった点は大きく3つ。

1つ目は、モブキャラしかいない(爆)。
もちろんキービジュアルにあるキャラが選出されるのは、わかりきったことなのですけど、そのキャラも埋もれるくらいモブになってしまっていること。これを演出として捉えるのかクオリティの面での問題なのかは、もっと先を見ていかないとわからないです。ただ素人の彼女達がアイドルになる過程で敢えてそうしたのなら、素晴らしい演出なんですよ。でも、そうじゃない気がするのは、最後の点で言えればと。

2つ目は、なぜ敢えて北関東をフィーチャーする演出にした?
地方分権が叫ばれる中なので、わからないことはないんだけど、普通に考えれば東京のある南関東が主人公のいるべき立ち位置だと思うのよね。何で埼玉県の北関東会場が激戦区になっていった経緯が全く描かれていない(この作品は各地区の決勝大会から始まっている)ので、視聴者はモブキャラだらけの大会に何の感情も抱けずに淡々と見ているだけなのよね・・・。

3つ目は、モブに負けた主人公(と思しき人物)
正直この演出の目的は何だったのだろう。北関東にメインを据えたのもわからんのだけど、モブキャラだらけのオーディション決勝に僅差で負けるという演出も、その後の展開のために必要というのなら、散り際の華やかさよりも「いい最終回だった」と思って視聴者が見るのを止めかねんぞ・・・。何せモブのハーフが、選ばれるのはあなたであるべきだと言ってるくらい。そもそも作中にふらついて倒れたって、「ラブライブ!スーパースター」の澁谷かのんですか(ニヤニヤ)?それに彼女の目指したアイドルも交通事故で死ぬとか言ってるから、てっきり「IDORY PRIDE」の続編かと思っちゃったよ。ほれ、同じアルファベットで構成されている作品同士だし(ギャハ)。
もう既にキービジュアルに主人公が立ってて、モブハーフはいないんだから、素直に立たせてやれよと。恐らく次回以降、モブハーフが辞退するないしは次点でやらせてみるかと選出者側が温情を掛けるかのどちらかなんだろうけど、もっと後味の悪い展開もあるんじゃないかと不安にさえなってきた(爆)。


見ていて退屈を通り越し、モブキャラだけを見せられる苦痛と拷問に耐えられただけよかったと思いますわ。それなのに、1話だけでは何があったのか消化しきれないほどの演出面での下手さ。ゆえにBSと地上波の放送を二度見したほどだわ(ギャハ)。
次回以降どうなるのか不安定な中、また苦痛と拷問になるんじゃないかという不安が確実視されています。決していい作品じゃないことは、この回で確定しました。いったい何人の人達が視聴に脱落したのだろう・・・。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 22:19Comments(0)