1/21、TBSアナウンサーの向井政生さんが、ガンのため都内の病院で亡くなったことが明らかになりました。まだ59歳だったとのこと。
向井さんは、早稲田大学卒業後、1988年にTBSに入社。当初はスポーツアナウンサーとして野球中継などを担当し、1996年に報道局に異動を経て以降は、報道アナウンサーとして、「JNNフラッシュニュース」(2019年まで土曜夜担当)や「JNNニュース」(主に週末の朝と昼担当)のストレートニュースの他に「ひるおび!」・「Nスタ」・「報道特集」などでのCM提供クレジットや番組内ナレーションを担当していました。報道局に移ってからは、看板番組は実質持っていなかった(ラジオ番組の「ミュージックナビ ~昨日と今日との交差点~」くらいだった)ものの、先述の件から、縁の下の力持ち的な存在として活躍していました。
向井さんは、2019年に顎下腺(がくかせん)がんが見付かり、2020年に放射線治療を行っていたということが後に明らかになりました。この件は私は知らなかったのですが、本人も当初は一部の人間にしか話していないとのことだったので、何も明かさないままで過ごしていく可能性もあったのかなと。その証左として、一時期は仕事に復帰していたそうです。しかし、2022年の夏以降は仕事を控え、療養生活を送っていた矢先の突然の逝去だっただけに、驚かされたと同時に、もう少しで定年になるから、第二の人生をフリーアナウンサーとして活動することもできたのではと思うと残念でなりません。
私にとって向井さんといえば、無類のアニメ好きで、その件になると楽しそうに饒舌に話す姿が思い浮かぶほど。TBSのアニメ関係のイベントがあれば、たいていは向井さんを出しておけば大丈夫と思ったほどです。週末勤務の仕事と仕事の合間の待機時間、他局なのに「プリキュア」を見ていたという逸話もあるほどなので、筋金入りですわ。恐らく、仕事復帰後も療養中も(週末の)夜中はTOKYO MXかBS11を見ていたんじゃないかと思えてなりません。
今、あの世で一番好きな食べ物と豪語していた餃子を食べながら、大好きなアニメを見ているんじゃないかなと思うと、まだ早いよ、家でゆっくり食べながら見ててよと思えてなりません。
最後に心からお悔やみ申し上げます。その早過ぎる死に、心から残念でなりません。