タイトルから見て、どう考えてもロックと淑女がイコールにならんわ(苦笑)。淑女というのが貴族階級の意味合いが強く出ているのなら、ロックというのは起源を知っている人から見たら、あれは労働者階級の音楽。そう考えると、貴族がロックを嗜むのはおかしいだろとか思っていると、思っている以上に明朗にやりのけているなんて感じの話になっていくのかしら。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、母親が不動産王と再婚したことで淑女として生きていくこととなり、それと同時にロックやギターを捨てざるを得なくなった女子校生。全ては「高潔な乙女(ノーブルメイデン)」となるために、完璧な淑女としての振る舞いを校内では演じるのであった。
ある日、校内でクラスの皆が憧れるという人とぶつかった際にギターピックを拾う。淑女のいる学園に不相応なものだと思いながらも、彼女に返そうと思ったら、なぜか旧校舎に向かっていく姿を見る。すると、校舎内からドラムの音が聞こえ、彼女は主人公にギターでセッションしろと持ち掛ける。この出会いが、後に生涯の友になるとは知る由もなく・・・。
というふう。
この作品は、前半と後半でガラッと変わる作りになっていて、特に後半はド肝を抜くセッションシーンが圧巻なんだよなぁ。主人公のギターの爪弾きが最高で、人に聞かせるという点ではこれほどになく響いてくる演奏になってるんですよ。そこに来て、鳴きがまたいい。決まった・・・と思ったら、ソイツをかぶせるように淑女がドラムスで叩き潰す(笑)。オマエの出番はねぇんだよ、主役はアタイとばかりに存在感をぶちまけてくれるドラムス。これはこれでまた面白い。もうセッションというよりジャンル違いのタイマンバトルと化しているんですけど、お互いが邪魔していないんですよね。
そして、終わった後の淑女の行動がまたすごい。表向きの顔とは違って、Fワードを連発しそうな顔をして、中指おっ立ててるからなぁ(汗)。その際に中指おっ立ててるシーンは消されていたけど、そんなことしなくても大丈夫なのに。<スペシャルヒント : 海外展開。
淑女の主人公への態度も意外なもので、喜ぶのかと思ったら、かなりの罵倒モードで攻め立て、それこそ先程のFワードが出てきてもおかしくないくらいだったんですけど、あれは照れ隠しであって、本当はすごいセッションだったんだよというのをストレートに言えなかったから、あの言葉になったんだ・・・と思いたい(爆)。
いずれにしても、コントラストがキツくてインパクト抜群。先が思いやら・・・もとい、楽しみな作品になりましたよ(ギャハ)。さぁ、労働者階級の音楽を淑女達がどう料理するのかな。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

