今日(6/2)の14時にキックオフのケーズデンキスタジアム水戸で行われた水戸ホーリーホック×V・ファーレン長崎の一戦が、大荒れに荒れる展開になってしまったようです。雨の中での試合だったこともあって、心底堪えたサポーターもいらっしゃったことでしょう。
その試合、試合開始当初に長崎が先制をしたものの、徐々に水戸がペースを掴み、一旦は逆転。しかし、再び長崎が追い付き、膠着状態を迎えた中で、アディショナルタイムに突入します。
ラストワンプレーになった時、長崎側のペナルティエリアで、水戸の選手がファウルを犯してしまいました。にもかかわらず、主審は流してしまい、長崎側が強く抗議します。すると、映像で確認を行ったのか、長崎の監督には一言何かしらの言葉を述べた後、判定が覆り、長崎のPKとなったのです。結果、このPKで得た得点が決勝点となり、そのまま試合終了。ラストワンプレーが大きく響く格好になり、水戸側には納得のいかない負けになってしまったことでしょう。実際、判定が覆った後、映像からも聞こえるくらいに大きな声で、判定が覆ったことに対し、おかしいのではないかと叫んでいるのですから。
しかしながら、映像を見る限り、PKは妥当です。むしろ、何をもってこれがPKじゃなかったのか、主審が説明しないといけないくらいのレベルです。この裁定に関しては、後日Jリーグ側から何かしらの説明と処分が下されるのではないかと思います。ある意味、誤審と言われてもおかしくないし、正当な判定に変えたとはいえ、(長崎側にはちゃんと説明したかもしれないけれども)双方への説明が不十分なように感じます。
私の応援しているFC岐阜でも、今年カターレ富山戦で、今回の試合と同じように、ラストワンプレーでPKが下され、引き分けに持ち込むという事態になっていますから、他人(ひと)事ではないです。あの時、今回の試合のような判定を下されていたら、J3の場合はひっくり返らないんじゃないかと思っています。もちろん、J3だけでなくJ2にもVARの制度は無いのですが、J2には今回のように覆せるだけの『余力』はあるのですから。J3は一度決まるとどんなことになっても主審の能力のせいで、ひっくり返らないと思います。誤審は当たり前、流すべきではないファウルのようなプレーを平気で流すのが横行しているわけですから、そう思わずにはいられませんよ。
ともあれ、今回の件ではっきりしたことは、Jリーグ全カテゴリで早急にVARの導入をすべきだということ。おかしな判定をできる限り潰すことが最善なのだと思います。もっと言うなら、判定に対しての説明ができるようになればいいのですが、FIFAのルール上不可能らしいので、そのあたりは非常に残念ですね。