2021年02月02日

【au】実は理想的?【povo】

昨年末から今年に掛けて、NTTドコモ(以下ドコモ)・ソフトバンク・au(KDDI)が相次いで新料金プランを楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT」の最新版になる「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」発表しました。
最初に発表したのは、ドコモの「ahamo(アハモ)」。その次にソフトバンクの「SoftBank on LINE」(仮)を発表。最後に満を持してauが「povo(ポヴォ)」を、大手3社に自身のプランを対抗された楽天モバイルは、対抗策として「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を発表しました。

最初ドコモの「ahamo」はドコモのサブブランドで行くのではないかと目されていたものの、(結果的に)発表直前になって武田良太総務大臣が、サブブランドでの『逃げ道』(ソフトバンクの子会社になっていたワイモバイル、KDDIの子会社になったUQモバイルが仕掛けた各安料金プランを指してのことだと思われ)をNGにしたため、土壇場でドコモのプランに組み込んだのではないかと推測されています(開始からしばらくは、ナンバーポータビリティの際、ドコモ間にもかかわらず有料扱いだったため)。
ソフトバンクの「SoftBank on LINE」(仮)もLINEモバイルを買収する格好でサブブランドで行く予定を自社内プランに切り替えたというふうにも見えなくない形になりました。
そしてauの「povo」も当初はKDDIが設立した子会社の運営する(つまりサブブランドで行う)予定でしたが武田総務大臣の発言を受けて見直したのではないかと思われます。


さて、楽天モバイルを除いた各3社の新料金プラン、ドコモの「ahamo」とソフトバンクの「SoftBank on LINE」(仮)は共に20GBのデータ容量が付いて、2980円(税別)/月、auの「povo」は同じ条件で2480円(税別)/月とauが若干安くなっていますけれども、auではオプションになっている国内通話かけ放題を加えればドコモ・ソフトバンクと同額になるので、実質的には3社共同額になります。明確な説明をしていたのに、武田総務大臣はauに紛らわしいと難癖付けやがって・・・。


閑話休題。
そのauの「povo」が個人的にはユーザーマッチしたプランになっていくのではないかと思っているのです。特にライトユーザーは試してみてもいいのではと思えてならないのです。・・・私がauユーザーだから回し者的見られ方をしたくなるでしょうけど、それは抜きにしてもだ(ニヤニヤ)。

ポイントとなるのは、先程言った国内通話かけ放題がオプションになっているという点。実は、これはトッピングというフリーランスな物になっているのです。つまり必要になったら付けられ、いらなくなったらすぐ外せるという、ある意味画期的なものなのです。ここまで言ってるなら、解除料も掛からないんですよね、auさんよぉ(ニヤニヤ)!
今回発表されているのは、先述の国内通話かけ放題と24時間以内のデータ容量使い放題の2種類。その他、様々なトッピングを用意するとのこと。

額的には2480円(税別)/月には収まらず、高くなったかなと思うかもしれない。しかし、普段使わない月は基本料金である2480円(税別)/月に抑えられるのは強みでもある。いらなくなったらすぐ切れるのも魅力的だし、1日限定のトッピングは、ある意味お財布に優しい部分ではある。いわゆる『縛り』が極めて薄いので、ユーザーの使い勝手はいいと思うのだ。
もちろんヘビーユーザー化すれば大きいプランもあるし、Netflixのような動画配信サイトに入っているないしは入りたいなら、auにはバンドルプランというセットプランもあります。もし「povo」のようなトッピングスタイルの料金プランが成功すれば、バンドルプランのトッピング化(よく見ている動画配信サイトとの組み合わせが自由にセレクトできること)も実現するかもしれないのです。


理想的なプランは成功すれば他のauユーザーへの恩恵になって還ってくるかもしれない。「povo」にはそんな夢が詰まっているかもしれないのです。


最後に、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」も非常に魅力的ではあります。1GB/月〜3GB/月の場合は980円(税別)/月、3GB/月〜20GB/月の場合は1980円(税別)/月、20GB/月以上の場合は2980円(税別)/月になっています。特徴的なのは、段階制だけでなく、両極端なユーザーへの配慮がなされている点です。
まず、ヘビーユーザー(20GB/月以上の場合は、先述の2980円(税別)/月で使えるようになっています。さらに1GB/月以下の場合は、月々の使用料が無料になります。ただし同一名義で複数回線持っている場合は、1GB/月〜3GB/月の場合の料金である980円(税別)/月になるので要注意。
実のところ、かなり魅力的なプランではあります。楽天グループの参加にある会社なだけに経営体力の成せる業とも言えるでしょう。

ただ、この経営体力が無くなってきた時にどうなるかが気掛かり(当分は無いとは思われますが)。機種ラインナップの面でも、キャリア販売の機種も含め、ほとんどの機種がSIMフリーになったとはいえ、キャリア(この場合、楽天モバイル)のアフターフォローを受けたい場合、まだまだ楽天モバイルの機種ラインナップは貧弱に感じます。
さらに気掛かりなのは、KDDIとのローミング。徐々に解消していくとはいえ、過去新興携帯電話会社だったイーモバイル(現在のワイモバイル)もこの点で苦労しています。5Gのインフラ整備も時間が掛かることが予想され、調整が上手く行かなければ、盤石の経営面に影を落とすのではないかと思います。現状でも、電波面での評判はイマイチのようですから、慌てて乗り換えるのも得策ではないかなと。さながらボーダフォン(現在のソフトバンク)が3Gを売り出した時によく似てますわ。それゆえに楽天モバイルに関しては、今は様子見がベターだと思っています。


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Posted by alexey_calvanov at 21:12Comments(0)

2020年12月03日

結果、サブブランドのような新料金プラン

NTTドコモ(以下ドコモ)が新料金プランを発表しました。総務省からの料金プランでの『是正勧告』にソフトバンクとauはサブブランドに担わせることで打開してきましたが、総務省は「それじゃダメじゃん」と言ってきましたね(ニヤニヤ)。楽天モバイルは新規参入ということで、破格値といえるプランをぶつけてきましたけど、初年度は無料らしいので、もう総務省対策じゃないのかと思えてなりませんわ(苦笑)。
そんな中、サブブランドを持たないドコモがどう出るのか注目を集めた中、突如の子会社化。一方で資金力を確保するためということだったのですが、今回の料金プランを打つための布石の一つだったのかもしれません。


さて、新しい料金プランは「ahamo(アハモ)」といい、20GB/月までを2980円(税別)/月で利用できます。位置付けとしてはミドルレンジになっており、高コスパモデルとうたっております
なお、20GB/月を使い切っても、1Mbpsでデータ通信は利用可能で、500円/1GBチャージをすれば、スピードを戻すことも可能です。国内通話は1回5分以内なら無料でかけ放題となっており、それを超える場合20円/30秒となっております。ネットワークは4Gだけでなく5Gにも対応になっているので、既存のプランからの移行も可能です。

その新規登録・MNP、そして他の料金プランからのプラン移行は全てオンライン上で行うことになります(店舗でのセレクト・電話でのサポートは不可)。ただし同じドコモからの料金プラン移行でも、現状はMNPと同じ扱いでの移行になります(2021年5月までで、移行の際に手数料や解約金は掛からない)。サブブランドではないのに、サブブランドを契約しているかのような手続きを踏むことになるんですね。ちょっとこれは面倒くさい気も・・・。

それ以外で注意しないといけないのは、dアカウントを所有していないといけない点と未成年(20歳未満)は契約不可という点で、後者の場合は親権者に名義変更をして契約し直す(利用者登録する)ことになります。またFOMA(3G)・ドコモメール(@docomo.ne.jpという、いわゆるキャリアメール)・ファミリー割引などの一部の割引サービスは対象機種であっても利用不可になっています。請求も個別扱いになっているので、一括請求で払っている人にも注意が必要です。


結果的に、サブブランドは持たないままで、あくまでドコモの自前で作った格安プランという捉え方もできます。また既存のプランも最大1000円値下げするということなので、元々専売企業(NTTは電電公社という専売公社だった)だったことから国への『忠犬』っぷりが出ております。さらに、リーズナブル(小容量・低価格)なプランは、ドコモのローミングを受けているMVNO(仮想移動体通信事業者)との連携を図っていくとのことだそうです。このあたりがサブブランド化するとも取れそうですが、逆にMVNOを取り込んでドコモの一部にするんじゃないかと思えてなりません。


繰り返しになりますが、ドコモは元の鞘に収まったものの、NTTの一部だった会社です。そのNTTは電電公社という国の専売公社でした。ゆえに、国の動向というものをよく知っているとも言えます。国が安くしてくれと言えば、(ある程度ですが)動ける体力を持っています。そこがKDDI(au)・ソフトバンク・楽天モバイルといった民間から興した会社との違いとも言えます。


今後ドコモが、料金プランでどう仕掛けてくるのか、サブブランド化は考えているのか、恐らく動くのは来年だろうなぁ・・・。あとは今回のプランは他は追随できるのかねぇ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)